電マ男 〜お嬢様〜
……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
電マ男 〜お嬢様〜
・・・・・ん?
目 覚める。
うっ・・・・・・後頭部 痛い。
俺 頭抑える。
何が あったんだっけ?
俺 がんばって思い出す。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ。
そうだ 俺 見つかったんだ。
見つかって・・・・・・・・・・?
・・ここはどこ?
目の前 鉄の棒いっぱい 並んでる。
その鉄の棒のむこう 階段ある。
ぶるる。 少し寒い。
なんかここ 気温が低い。
俺 変なとこに連れていかれ 見つかって ここに連れていかれた。
ここはなにをするとこだろう?
でもなんか誰もいないから すごく寂しい・・・・。
この鉄の棒 いっぱい並んでいて 出られない。
向こうの階段から 風 かすかに感じる。
あそこきっと 外。
俺 こんな気味悪い所 居たくない。
俺 目の前の棒を引っ張った。
・・・びくともしない。
この棒 硬くて 強い。
そういえば性欲分出しっぱなしのハイエナ君 こう言ってた。
「棒はいつでもどこでも常に硬くて強くないといけないのだ。どんなに踏まれても、つぶされても、
噛み砕かれても、ちょん切られても、揺るぎ無き棒を持たないといけない。
だから常に自分自身が興奮していればいいのさ。そうすればジュニアもきっと応えてくれる」
なるほど。 俺に今 立ちふさがっているもの まさにそれ。
この棒 強い。
でも「興奮」 「ジュニア」って何だろう?
俺 分からない。
でも このままじゃ出られない。
どうしようか・・・。
コツコツコツ・・・・
ん? 誰か 来た?
「お嬢様!! このようなところに来られては・・・」
「構いませんわ・・・」
誰か来る・・・・・・そう思ってるうちに その人目の前に 来た。
・・・・野生のカンで わかった。
この女の人 俺と同じくらいの 歳。
すごく綺麗な服 着てる。
それに比べて 俺の服 ボロボロ。
ここだけの話 俺 パンツは葉っぱで作ってる。
その人 俺を見てる。 じっと見てる。
なんだろう・・・・でもこの人見ると 俺もドキドキする。
心臓が激しく動いてる。
俺 思わず目をそらす。
アフリカでは 相手と戦う時 目を放したら 負け。
俺は一度も負けたことがなかったのに 今 負けた。
でも ぜんぜん悔しくない。 これは何でだろう。
「あの・・・・あなたは、どうして箱に入っていたのですか?」
その女の人 俺のほう向いて 喋った。
少しびっくりしちゃった。
俺 実は言葉上手く 喋れない。
俺 12歳のころ お母さんの知り合いに俺と同じ人間 いた。
その人 外国語を研究している人。
大学 というところで 働いているらしい。
名前は確か アナルスキー先生。
その人に 俺 いろいろな言葉・言語を教えてもらった。
でも 動物との生活が長いせいか 上手く喋ること できない。
どちらにしろ 俺に言葉 教えてくれたんだ。
だからそのアナルスキー先生に 電気アンマをかました。
すると先生
「いかん!! いかんぞゴリ君!! 私の肛門の穴にふとももまで足を入れるんだ!!
そうしないと 私は喜ばぬ!!哭かぬ!! 直接腸を電マ刺激しなさい!!
これが私の最後の講義だっ!!」
俺 アナルスキー先生のいうとおり やった。
すると先生 すぐに昇天した。
顔がすごい 光り輝く表情だ。 かっこいい・・・。
・・・・そんなわけで 俺 言葉 上手く喋れない。
相手の言ってること 自分の思ってることは 理解できる。
だけど 上手く言葉が口から 出てこない。
俺 できる限りの言葉を使って 喋った。
「お・・・おれ・・・・にほん・・・いきたかった・・・・」
これが俺の限界。
やっぱり伝わらないのかな。
「・・・・そうなのですか・・・・でも、ここは日本ですよ。 無事に着きましたね」
その女の人 笑顔で そう答えた。
俺 すごく心臓が高まった。
この人 すごく優しい人。 俺にはわかる。
目がそう言ってる。 綺麗な目。
アフリカのスカンク君は 人間が落とした「からーこんたくと」というもの 拾って
それを自分の目に付けている。
金色の目をしてて すごく綺麗だった。
後 余談だけど スカンク君のおなら すごい。
あれ 目に当たると一時的に 目見えなくなる。
俺と一度 スカンク君と戦ったことあるんだけど 「アトミックタイフーンHE」はすごい技だった。
女の人の目は 綺麗な色だった。
日本人の目の色 黒茶色。 俺もそう。
この女の人の目もそうだけど 雰囲気 違う。
すごく暖かい感じ する。
「あなたも日本人ですね? どうしてアフリカにいたのですか?」
その女の人 俺に質問した。
しばらく間 あって
「おれ・・・・アフリカで・・・・そだった・・・・・アフリカで・・・・ともだちできた・・・・」
「なるほど・・・・では、どうして日本に行きたいと思ったのですか?」
質問 続く。 それでも俺 必死に答える。
「おれ・・・・ほんとう・・・にほんじん・・・・だから・・・・だから・・・・
いちど・・・いいから・・・にほん・・・・いってみたかった・・・・・」
「・・・・・・・・・」
あれ? 伝わらなかった?
やっぱり・・・・俺・・・・・駄目。
でも
「この人を牢から出して」
???
「ええ!? おおおおおお嬢様!? イカれましたか!!?」
女の人の後ろにいた人 叫んだ。
「なんですって!!? 誰に口を聞いてるんですか!!!」
「でも お妃様になんと言えば・・・!?」
「お母さんの事でしたら私がなんとかいたします!! 早く開けなさい!!」
「・・・は・・はっ!!(ったく、やっぱり変なゴリラみたいな男と話したから脳みそがとち狂ったか・・・ナムサン)」
「なにか今思いましたね?」
「え・・・いえ!! 何も!!」
ギィィ・・・・
あれれ? 鉄の棒の扉 開いた。 どういうこと?
「さあ・・・出てらして? 貴方・・・・行くあてはないのでしょう?」
突然の言葉に俺 悩む。
「う・・・ぁ・・・?」
「ふふ・・・・貴方は今日から私のボディーガードになってもらえないかしら? すごく体つきがいいわ♪」
俺 その言葉を理解できたの この鉄の棒の外に 出てからだった。
〜お嬢様〜 完