電マ男 〜 ゴリ 〜
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俺 名前「ゴリ」。 人間。 アフリカで生まれて 20年間アフリカで育った。
俺を産んでくれた親 わからない。
だけど育ての親、ゴリラ。赤ん坊のとき 俺が川に流されてるの 拾ってくれた。
それは 俺の大切な おかあさん。


いろんなことを教えてくれた たいせつな 親。
だけど俺が 17歳のとき おかあさんがわるい人間に殺された。
俺は その光景見て 怒り こみあげた。
俺 おかあさんのひっさつわざ 電気アンマを 悪い人間に お見舞いした。
悪い人間 今にも死にそうなとき おかあさんの言葉 思い出した。
(うほうほほ うほほほほうほうほうほおうほっおほほほ)


俺 そいつ殺すの やめた。
俺も人間だから・・・・同じものどうしで 殺しあってはいけない。
おかあさんの教え 必ず守ることにしている。
でも電気アンマでしばらく もだえてもらう。
これ おとしまえ。


悪い人間 去って 俺 夕日を見上げていた。
おかあさんのお墓を作って 見上げていた。
俺 見上げたまま 泣いた  ライオンがおびえるくらい泣いた。
泣きながら ひとつの星を見た。
すごくきれいな星。
おかあさんの言葉 思い出した。
(うっほほうほうほうほほほほほほうっほうっほうほ)


そうか おかあさんは 星になったんだ。
あれはおかあさん きっとそう。

なんだ  おかあさんはいつでも そばに いる。
俺 涙ふいて 胸を叩いて 吼えた。
力強く 吼えた。
吼えすぎて 友達のシカ君に(うるせぇ!!眠れねえだろうが!!) いわれた。

ゴリ 反省。


俺18歳になったとき かんがえ うかんだ。
にほんに いってみたい。

どうやら 俺 顔立ちは にほんじんらしい。
だから にほん行ってみたい。
俺 考えた。
でも にほん行くには どうしたら いいんだろう?
俺 友達の トラ君に 相談した。
トラ君は(飛行機というものに乗ればいいんだよ) 言った。
ひこうき。


そういえば さいきんアフリカのうえ 変な鳥 とんでる。
あれ ひこうき。  あれにのればいいのか。

俺、飛行機が飛び立つところ いってみた。
俺とおなじ人間 いっぱいいる。
俺 他の人間に ついていった。
でも 変な人に とめられた。


「君、ここは君が来るようなところじゃないよ!! 飛行機に乗るにはお金が必要なんだ!!」
なぜか 怒られた。
そういえば 何事にも お金というもの 必要らしい。
でも俺 お金 持ってない。
俺 どうすればいい?

いろんな飛行機 眺めている間 いいこと 思いついた。
そうか 俺が 跳べばいいんだ。
さっそく 友達の ゾウ君に 相談した。
だけど ゾウ君(お前 アホか) 言った。

なぜ?

よくわからないまま 今日の夕日 沈んでいった。
俺 どうすればいい?
ひとまず明日 明日になれば きっといいこと 思いつく。

 〜ゴリ〜 完